2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「詩と哲学のあいだ」プログラム(6)

「詩と哲学のあいだ」というテーマを最後に向かわせたいのは、現代詩とポストモダニズム思想の関係というあたりです。まさに私をも含むところの、1980年代から90年代にかけての現代詩の展開は、フランスを中心とするいわゆる現代思想の潮流と──それを…

「詩と哲学のあいだ」プログラム(5)

とはいえ、話を戻しますと、この詩には、とりわけそのパセティックな語調には、ニーチェの影響が色濃く反映しているといえます。正確にいえば、生田長江訳ニーチェですね。昭和4年、朔太郎は「「ニーチェの抒情詩」というエッセイを発表していますが、その…