2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

国語学原論(その2)

この現象にくらべれば、若者言葉のたぐいは語彙論的レベルの混乱にとどまり、私から言わせればむしろほほえましいくらいなんですね。最近も年少の詩友のひとりから、『あふれる新語』(大修館書店)という本をすすめられ、ぱらぱらとめくってみました。まあ…

国語学原論(その1)

詩は言語文化の精華であるとされる以上、詩人が言葉に敏感であるのはいうまでもありません。それはしかし、たとえば国語を正すというような態度とはちがいます。私もふだんはあまり目くじらたてないほうですし、むしろ言葉は規範をすこしはずれているぐらい…